Double Doubleとかいうやつ
ご機嫌よう。
私事で恐縮ですが、実は自分、コーヒーはブラック派です。
コーヒーを好み始めて数年たちますが、豆挽いてみたり、粉買ってみたり、淹れ方変えてみたりはしますが、ここ何年もミルクもシュガーもなしで飲んでいます。
はい。ということで、今回はコーヒーのお話。
Double Double って知ってますか。何と何がダブルになっているのか不明なうえ、ダブルを二回言ってるから何か一つを4倍してる可能性もある。ダブルダブルという言葉自体Wダブルなわけで、Wダブルダブルだと… と、ダブルダブル迷路に閉じ込められる危険なワードです。この呪文を耳にしたのは以前紹介したコーヒーチェーン、Tim Hortonsにて、前に並んでた叔父様が注文しているときのこと。
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叔父様 ”Can I get a medium Double Double?”
店員 “Sure”
私 “!?”
メニューを見直すも、ダブルダブルという商品はない。Double Double についてあれこれ推察するのに十分な時間は与えられず、再びレジに視線を移した時にはすでに、前の叔父様は支払いを終え、店員と目が合う。
店員 ”Hi there. What can I get for you”
もはや注文前に正体を知るのは不可能であった。今対処すべきは好奇心に従いDouble Doubleを頼むか、 あるいは予定通りブラックコーヒーを頼むかの選択。いつもなら迷わず好奇心に従うところだが、今回は”Double Double” 。2×2(double double)で”Quadruple” (4倍)の可能性すらありうる。その正体が飲み物なのか食べ物なのかさえ見当がついていない状態での注文はあまりに大きな賭けであった。刹那的な長考を経て、結局のところ覚悟を決め、口を開いた。
私 ”I’ll go with a Medium Double Double”
やってしまった。最悪の場合、固形の食べ物が4倍で提供されうるということすら起こりうる。私の不安をよそに、想定よりもはるかに早くその時は訪れた。
店員 “Medium Double Double for Ryo”
そう呼びかける店員の手には、4倍どころか2倍ですらない、Mサイズのコーヒーカップが握られていた。通常サイズのコーヒーが一つ。安堵と拍子抜けした気持ちを同時に抱えながら、完全に気を緩めることはできなかった。その通常サイズのカップはDouble Doubleが商品全体の質量ではなく、内容物の割合にかかっていることの証明に他ならなかったからだ。
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最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。大袈裟ですね。注文時に店員さんに聞けば住むだけの話ですね。わかってます。
何はともあれ、DoubleDoubleを注文して、試してみました。一口飲んだ瞬間、何のことかすぐわかりました。その正体はミルクとシュガーが通常の2倍ずつ入っている甘党コーヒーでした。普通においしかったです。長年ブラック派でしたが、たまにはシュガーとミルク入れるれるのもいいなと思いました。
ダブルダブルという注文はカナダ独特のものらしく、ルームメイトにこの話をしたら、「これで君もカナダ人だ!」って言われたほど。カナダに来たときにはぜひ試してみてください。
これで次からは自信をもってDoubleDoubleを注文できる!
次回
『新たなる刺客、French Vanilla! 来週も見てくれよな!』
2件のコメント
K.I
ナイスティム!!
頼んだことないけど進化系トリプルトリプルもあるみたいよ。
ゆちゃ
WWとはなにか、考えながら読めて小説を楽しんでいるようでした。途中から「(オチが)くるぞくるぞ」と思いながら読み、甘いんだろうな〜と予想できるところもよかったです。